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漢方治療

漢方治療とは

今まで治療を受けてきて、どうも効果がいまひとつで一向に症状が改善されない、なんとなく身体の調子が悪い、薬(西洋薬)の副作用に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

漢方治療とは「人」そのものに焦点をあて、性格・体質・生活・精神状態などを総合的に捉え、「証(しょう)」(体質・気質)といわれる全身の状態を診断した上で患者さまひとり一人に最適な漢方薬を使用した治療を行っていきます。
そのため、身体に優しく副作用も少ないのが特徴です。漢方では体質を変えることで病気になりにくい身体をつくるので、西洋医学と違った観点で患者さまの個々の体質や症状から病気の全体像をとらえていきます。

当院では漢方治療を効果的に取り入れ、内視鏡や超音波などの診察と合わせ、最も有効な治療法を行っていきます。 原因のはっきりしない体の不調(不定愁訴)でお悩みの方も、お気軽にご相談ください。

漢方薬とは

漢方とは化学物質を用いて、症状をピンポイントに抑える西洋薬とは異なり、あくまでも自然界に存在する天然の生薬を用いて、人が持っている本来の健全な身体機能を取り戻し、自然治癒力の向上をはかる治療薬といえます。
現代の漢方治療は長い歴史と経験、そして医学的理論を基礎に確立したものです。

漢方薬の上手な飲み方

(1)いつ飲んだら良いですか?

漢方薬は食事の前30分、または食事と食事の間(食間)の空腹時の内服が一般的です。
しかし仕事の都合で食前の内服ができない時や、内服でお腹の具合が悪くなる場合は、食後の内服でもかまいません。
まず服用していただくことが大切ですので、服用時間については処方時にご相談ください。

(2)どのように飲んだらよいですか?

通常の「粉薬」のように、顆粒のまま水で飲んでも構いません。
また、香りを薬効とする特殊な漢方薬を除けば、オブラートに包んで飲んでも問題ありません。
「冷え」のある方は漢方薬エキスを湯のみ茶碗に入れ、熱いお湯に溶かしてゆっくり飲むと効果的です。

(3)他の薬(西洋薬)と一緒に飲んでもよいですか?

問題ありませんが、できれば飲む時間を30分~60分あけて内服してください。
なお、他院より既に漢方薬が処方されている方は、その旨を申し出てください。
漢方薬に含まれる生薬によっては重複内服で危険なこともあります。

(4)漢方薬で副作用はありますか?

副作用は少ないですが、全くないとは言えません。
副作用のほとんどは胃がムカムカしたり、お腹がゆるくなったりする軽いものですが、高齢者、内臓の疾患(特に肝硬変や腎不全)のある方、妊娠している女性、小児などでは副作用が強く出たりすることがまれにあります。
服用に対してはご自分で判断なさらずに、ご相談下さい。