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大腸カメラ検査

大腸カメラ検査

大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を直接観察する検査です。内視鏡の先端には、小型の高精度カメラが備えられており、大腸がん・大腸ポリープなどの疾患を見つけ、診断するのに非常に有用です。組織の一部を採取したり、必要に応じて大腸ポリープ切除術も行えます。

当院では大腸カメラ検査の際に患者さんの希望や必要に応じて静脈麻酔を行っております。静脈注射により少し眠くなり、その間に検査を終了するため、苦しくて検査が苦手な方でも楽に検査を受けていただけます。全身麻酔ではありませんので安全です。また、内視鏡検査時の送気は二酸化炭素を用い、検査後のおなかの張りを軽減するなど、苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。

検査で見つかる疾患
  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 虚血性腸炎
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
  • 痔疾患

炭酸ガス送気システム

通常(従来型)の大腸内視鏡検査では、たった数分の検査であっても、観察のため腸管内に充分な送気を行なうと、腸管内に空気が充満し、検査後も中々抜けずに、数十分~数時間の腹部膨満感・苦痛を味わうことが多々ありました。

当院ではオリンパス社製UCRを用いた炭酸ガス送気による大腸内視鏡検査を行っております。
これにより、従来と比べて安全に充分な送気による観察が可能となりました。
検査中・検査後の腹部膨満感が大幅に軽減され苦痛のない大腸内視鏡検査が可能となりました。

炭酸ガスは空気に比べて極めて(おおよそ200倍)生体吸収性に優れているため、検査中・検査後の腹部膨満感・苦痛が大幅に軽減されます。

検査の流れ

● 大腸カメラ検査

検査前日の注意点
  • 午後9時以降の食事はしないでください。また、食事は消化のよいものをとってください。
    海藻類・きのこ類・豆類・食物繊維の多い食材・こんにゃく・ごまなどは控えてください。
  • ジュースやアルコール類は、午後9時以降とらないでください。
  • 水はよく飲むようにしてください。
  • 常用薬は服用して差し支えありません。
  • 普段より便秘気味な場合は、寝る前に下剤を服用してください。
検査当日の注意点
  • 洗腸剤を飲みます。ご自宅で飲む場合、指定の時間に1時間~2時間かけてお飲みください。
    便が茶色から黄色、水状態になるまで排便してください。
    服用途中で気分が悪くなった場合は、すぐにご連絡ください。当院で飲む場合は、指定の時間にお越しください。
  • 検査が終わるまで食事はできません。
  • 水はよく飲むようにしてください。
  • 当日は、禁煙して来院してください。
  • 下着が汚れる場合がありますので、着替えを持参ください。
  • 常用薬の服用は、種類によって異なりますので、必ずご相談ください。

抗凝固剤を飲んでいる方は、検査中に生検(組織の一部を取り出す)を行った場合、出血が止まらなくなる場合がありますので、必ずお申し出ください。

  • 1. 大腸の動きを抑える薬を注射します。
  • 2. 緊張と痛みを取り除く薬を注射します。
  • 3. 左肩を下にして、ひざを少し曲げた状態でベッドに横になります。
  • 4. 内視鏡の管を挿入し、検査を開始します。肩や首の力を抜いてリラックスした状態でうけるとスムーズです。
  • 5. 検査が終了したらそのまま鎮静剤の効果が薄れるまでゆっくりとお休みしていただきます。
  • 6. 診察室で、撮影画像を見ながら、検査結果を詳しくご説明します。
検査後の注意点
  • 検査中に生検で組織をとった場合には、再び受診してください。
  • ガスが残っている場合がありますので、おならはがまんしないようにしてください。
  • 鎮静剤をされた場合は、しばらくの間ボーっとした状態が続きます。当日は、安全のため、バイク・お車の運転はひかえてください。
  • 食事は、薬の効き目がなくなればとることができますが、脂っこいものは避けてできるだけ消化のよいものをとってください。
  • 色素内視鏡検査を行った場合は、便や尿に青い色素が現れることがありますが、心配はいりません。
  • 検査中にポリープの切除を行った場合は、検査当日はアルコールは飲まないでください。また、運動もひかえてください。

検査後に、腹痛や下血、膨満感がなくならない場合は、当院にご連絡ください。

徹底した衛生管理(内視鏡の洗浄)

当院では内視鏡用洗浄消毒器を用い、強酸性電解水による洗浄消毒を1人の患者さま毎に行っております。
また、組織検査のために使用する生検鉗子も1人の患者さま毎のディスポーザブル製品を用い清潔で安心な検査を心がけております。