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花粉症

花粉症は、スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、ヨモギなどの植物の花粉が鼻や目の粘膜に触れることによって発作性のくしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどの一連のアレルギー症状を引き起こします。

原因物質としては、日本ではスギが多く、花粉症の約70%がスギ花粉症と言われています。症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりのアレルギー性鼻炎と目のかゆみ、充血のアレルギー性結膜炎が生じます。花粉症は、その年に飛散する花粉数によって症状の強さが変わります。また、症状もくしゃみ・鼻水がつらいタイプと鼻づまりが強くなるタイプに分けられます。

また症状がひどくなると、咳がでたり、のどや皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、からだや顔のほてり、イライラ感など、からだのあちこちに症状があらわれ、患者様の中には、肉体的にも精神的にも意欲が低下して生活の質(QOL= Quality of Life)が大きく損なわれてしまうことがあります。

花粉症の検査(血液検査)

微量の採血にて、一般的な花粉症の原因について検査できます。
結果は一週間ほどで判定でき、数値としてのデータ保存が可能です。
(費用は保険診療3割負担、約5,000円となります。)
この検査では、ダニ、ハウスダスト、スギそして他の植物(ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ)や犬、猫などの動物などのほか、カビ、蛾、ユスリカ、ゴキブリに対するアレルギーの判定を行えます。

花粉症の治療

治療としては、抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬を主体とした内服薬と症状によっては点眼薬や点鼻薬を併用します。抗ヒスタミン薬は、副作用として眠くなることが多くありましたが、最近ではあまり眠くならない薬も出てきています。また、薬の服用は、症状が強くなる前に初期治療を始める方が、症状の悪化を抑制するとも言われています。

花粉症の時には耳鼻咽喉科にかかる方が多いと思いますが、当クリニックでも花粉症の診療が可能です。毎年、花粉症の症状にお悩みの方、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

花粉時期のセルフケア

花粉が多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスクで防ぐといった対処も重要です。また、シーズン中は酒量を控えるなどの体調管理にも気を付けましょう。

  • 花粉の飛散情報に注意する。
  • 飛散が多いときはできるだけ外出を控える。
  • 花粉が室内に入ってこないように、窓や戸はできるだけ閉める。
  • 外出時には、マスクやメガネをする。
  • 帰宅時は、衣服をよく払ってから家に入る。
  • タバコを控える。
  • 部屋の掃除をこまめに行う。
  • 規則正しい生活とバランスの良い食事を心がける。

初期療法について

花粉が飛びはじめる時期は毎年だいたい一定しているので、その季節に先がけて症状が出る前に抗アレルギー薬の飲み薬を服用したり、点眼薬や点鼻薬によって予防することで、症状がコントロールしやすくなり強い薬を使わずに済むこともあります。これを花粉症の初期療法といいます。

通常は 花粉飛散開始日より2週間前から治療を始める のが一般的です。心当たりのある方は、早めの受診をおすすめします。